糖尿病ではない日本人男性で、HOMA-IRが脳心血管イベントの予測因子になる。

インスリン抵抗性の簡単な指標の1つであるHOMA-IRは、糖尿病の病態評価によく使われるが、糖尿病でない場合には,その意義ははっきりしていない。


金沢医科大学公衆衛生学(中川秀昭教授)の研究チームは,糖尿病の疑いがない日本人の中年の男性を11年間もフォローして,HOMA-IRが将来の脳や心臓の血管イベントを予測する因子になることを発表した。


研究の対象となった中年男性は、比較的やせた体格であったこと,また脳卒中が
脳心血管イベントの多くを占めていた。


HOMA-IRを細かくグループ分けした解析では,脳心血管イベントのリスクはHOMA-IR 1.5未満では増加せず,およそ1.5で脳心血管イベントのリスクが明らかに増加する傾向が見られた。


インスリン抵抗性や代償性高インスリン血症は,内臓脂肪が蓄積したタイプの肥満を基にしたメタボリックシンドロームの主病態と考えられており、糖尿病などの代謝性疾患が複数個存在する。



今回の研究結果は、メタボなどの代謝性疾患とは独立して,インスリン抵抗性自体が脳心血管疾患の発症に影響を及ぼす可能性があることが示唆された。



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